⑶ 話です。
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バケツリレー大会 ⑴ - 一ノ元健茶樓のゴブルディガルン https://share.google/T6nlUeDksknr4yPeG
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続く悲劇と不運-望まぬ結果
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部屋のチャイムが鳴り、出て良いのか悩んだが玄関まで行き、覗き穴[ドアスコープ]を使い相手を確認した。見知らぬスーツを着た年配の男性2人組だった。
アナタは、怖くなり部屋へ戻りドアは開けずに彼へ、誰か来た事を知らせようとした。
すると帰って行く足音がしたので、もう一度ドアの近くへ行った時だった、外から彼の声がしたのだ。
「彼女、寝てるんじゃ無いかな?今日、到着したばかりで被害も酷そうなので」
チャイムが鳴る。彼女は、彼の声で「起きてますか?ドアを開けて下さい」と言われたので、そのままロックを外して開けてしまった。
「ありがとうございます」
彼は、笑顔でアナタを見た。
そしてアナタは、後ろの2人を直接観察した。
1人は、紺のネクタイ、もう1人はシャツが青かった。紺ネクタイの男性が話しかけて来た。
「この度は、被害が大変そうですね。お気持ちお察しします。ご無事で何よりでした。あ、私は〇〇署の〇〇と申します。こっちは〇〇です。どうぞよろしくお願いします。コチラで被害の話を聞かせてもらおうと思いまして」
そして4人は、部屋に入り被害の話をした。
紺ネクタイが、主軸で質問し青シャツは、頷くだけ、彼は彼女のフォローをしながら話は進んだ。
このテクノロジー犯罪・集団ストーカーという異質な事件を解決する為には、アナタの協力が必要だと何度も言われた。アナタは、身の引き締まる思いがしたと同時に、解決して行くと再び安心感に包まれた。解決の目処は立って居ないが、被害者の中には直接、犯人と面識がある可能性や犯人の情報を持っている被害者が居る。
ただ被害を受けているだけの被害者と、重要参考人の可能性がある被害者で、保護するかどうかを決定していると説明があった。
それと同時に似ている被害者もおり、そんな被害者を極秘に回収しては、協力を要請しに来ていると言う。アナタは、勿論と返事を了承した。
「お腹、空いてませんか?」
突然アナタに、青シャツの男性が質問して来た。
そう言えば昼も食べず、時刻はもう夕方の6時過ぎだった。アナタは「はい」と答えると、出前を頼むらしい。好きな物を選んでください。とスマートフォンを渡された。
ネット注文をする様で様々なメニューがあった。「本当にどれでも良いんですか?」とアナタが聞くと、笑って「女性の方だし、それ程食べないかも知れませんが、経費です。5000円くらいまでなら大丈夫ですよ」と冗談ぽく言い返して来た。「そうですか」とスマートフォンに目をやると、彼の名前と連絡先に目が止まった。アナタは適当にメニューを選び、スマートフォンを「ありがとうございます」と言って返した。他の2人もメニューを選び、アナタの歓迎会が始まった。アナタと3人で食事をする。
紺ネクタイは、他の被害者の話をしだした。
「アナタは一人暮らしで失礼ですが独身でいらっしゃる、実家も遠い。他の被害者の方は、実家暮らしや夫婦で住んでいたり、ルームシェアやホテル住まい、同棲や同居の方も多いんですよ」
彼も口を挟む。
「そうなんですよ。実は僕も被害者の1人として、実家を抜け出して来たんです。家では肩身の狭い思いをしていました。被害が少ない時は良いんですけど、多くなると何も手につかなくて。男ですし、家の事をする事も無いので。けれど気性が荒くなったり、突然嫌悪感に襲われたり、体調不良もあるじゃないですか?何かが取り憑いた様になってしまって、家では気持ち悪く思われてました。いや、心配もしてくれるんですよ、けれどそれもストレスで負担になっていたんです。仕事も上手く行かなくて…そんな時、青シャツさんが、見かねて声をかけてくれたんです」
青シャツは、丼物を食べながら頷いた。
「そうなんですよコイツは、元々口数も少なく真面目で、観察してたら変だなぁと思ったんです」
紺ネクタイは続けて言った。
「それを聞いた私が、2人を呼んで話を聞き、被害者のアナタに似た女性にも声をかけたんです。実は、極秘とは言っても半分プライベートな様なもんなんです。だから気軽にしていて下さい。」
それを聞いたアナタは、少し怪訝な顔をした。
「プライベートって、じゃ、じゃあ解決しないって事ですか?!私を騙したんですか?」
紺ネクタイは、それを笑って返した。
「いやいや、まだお分かりにならないでしょうが口実ですよ。アナタに気を遣わせない為の。本当は、アナタに会わずに調査を進めようと思ってたんです。ですが頭の件もあるでしょう?本人に直接会って話さないと騙されてしまう事があるから、私も気をつけないと」
青シャツは、頷いていた。彼は、麺を食べ終えてテレビをつけた。「静かですよね、この辺り。ニュースを見てください。このニュース、この犯人は強盗殺人犯何ですが、ここでは言われていない事件の犯人なんです。もうお分かりですね。実は、彼らと密に交流を持っていてテクノロジー犯罪専用の通信機を持っていたんです。まだ調べは終わっていませんが、アナタと話していた犯人なのかも知れません」
アナタは、青ざめ只でさえ緊張からか、何故かお腹が空くも箸が進まない、もしかすると盗み聞きしているテクノロジー犯罪者達が、口パサパサ被害や食事困難になる顎や口、舌、喉、食道、胃や腸、そして満腹中枢に被害を出しているのかも知れないと思いながら、遠慮無く注文した好物のオムライスを食べ切れないでいたのだった。
「わ、私と話していた?!本当ですか!?どの人なんだろう?ビックリしました、そんな話」
彼は続けました。
「僕も家にいる頃、話していたんですよ。彼は、傲慢で偉そうで、僕の味方のフリをしていたんです。アナタに似た人の事を犯人だと言ったり、この2人の事だって悪く言っていたんですよ。それも相まって犯人の事を味方だと思っていたんです。それに他の被害者たちに、酷い事をするイメージや罵声を浴びせたり脅迫する様な言動があったり、それを毎日繰り返され…」
紺ネクタイは、彼の肩を掴んだ。
「落ち着け。彼女、ビックリしてしまっているだろう。それに、その犯人の情報はまだ誰かに言っちゃいけない内容だろ。まぁ、そのうち被害者や国民全員が知る事になるだろうけど」
青シャツは、笑っていた。
「俺たちの戦いはこれからだからな!頑張りましょうね!秘密公開なんて、後でも先でもですよ!頑張りましょう!」
一同は、目を見合わせて解決すると笑っていた。
皆が帰った後、1人になると音声送信が聞こえて来た。アナタは(またか)と怒りながら、解決する事を伝えてやろう思った時だった。
《この人ら酷い人、こんなの理解不能やし、皆に迷惑かけたり秘密知ってたり、犯罪者、異常者やったりするけど被害者ですら、話しかけても嫌な事言って来て理解してくれない》
アナタは、理解が出来ないでいた。話している途中なのだろうか?
音声送信は、アナタに《理解しているか?》と問い詰めて来る。
「いえ今、話が聞こえたばかりなので…」
そう言うと《え?は?!犯人じゃないん?》と聞こえて来た。《いえ、違います》と返答が聞こえた。《アナタじゃないわ!》とも。
自分が言おうとした言葉を、誰かが先に話しているのが聞こえる。《これはどういう事?》
《どういう事って何?》《なんか変じゃない?》
「私もそう思います!」
《犯人が一緒の事思う?》《違いますって!》
「違いますって!私は犯人じゃない!」
《じゃあ今日捕まったのは、アナタ達の仲間って事?》「そうです!いや、違います!」《え?どっち?》《そんなん人間の身体の中の通信速度とテクノロジー犯罪通信速度の問題で、自分の考えが先に相手に伝わったり同時にアイデアや言葉が、犯人に取られる仕組みがあるのに、騙されへんわ!先に言ったら良いワケでも無いし!》
(良かった…)
安堵するアナタ。今回は誤解も無い。
《でも捕まった犯人って、この事件と関係なくない?》
これを聞いたアナタは、今日彼らから聞いた話をした。
《え?じゃあ、関係あるって事?!》
《いや違うねん、それは関係無いって事やねん!》
アナタは、怒りで机を叩き手を痛めた。
《痛い!》
自らの怒りを込めた鉄槌の痛みが、脳通信を伝わり犯人へと伝わったのだ。犯人たちは、こちらよりも精度の高い機器を使っている可能性があり、神経接続が多感なのだ。それにより被害者の感情や状態を把握している可能性もある。
《痛くないわ!》《私、被害者なのに痛い!》
「すみませんでした!怒り過ぎました!大丈夫ですか?!」
《大丈夫な訳ないやろ!後で訴えたる!》
《大丈夫です!アナタ!犯人やろ!》
「大丈夫ですか?!2人は関西弁ですが近く同士?!知り合いですか?」
《違うわ!》《違います!》
「私は、すぐに助けに行けません!もし何かあれば…」《冷た、アンタって冷たない?》
「え?」《ほんまや冷たい!これは作戦なん!》
「どういう…」《アナタがホンマに、犯人か犯人じゃないかを、確かめる作戦やってん。何が遠いから助けに来られへんよ!助けたく無いの間違いでしょ!犯人は解決に参加しない!》
《人も助けへんやろ!》《僕もずっと聞いてて同じに思いました》《私もです》
《違うんです》(え?また私が言おうとした事を?)《私、今日捕まった犯人の仲間なんです》
《え?お前がか!許さんぞ!》
《ホンマに勘弁してよ!》
《犯人なんや!〇〇さんって!》
アナタのインターネットでの名前を言う、音声送信の中の声。突然の出来事に驚くも、自分の声は届いていない。
《大丈夫か?〇〇さん!俺はアンタの事、味方やと思ったってんねんで!ありがたく思いや!》
《もうこっちはこっちで解決するわ!情報もあったし〇〇さんは、犯人って警察に言っとく!》
「どうして!私、何も悪く無いのに!?それにこれをさっき知ってたら、警察の2人にも彼にも伝えれたのに!なんでいつもおかしくなるの!?あの時もそうだった。仕事を辞める前に気づけた事も沢山あったのに、こんなの私の勘違いだわ!本当に手遅れの事だってあるのに!アイツらが全部悪いのよ!」
アナタは、先程の食事を思い出した。全員、同じ様な気持ちや考えなのに、もし本当に犯人と疑われたら?折角、解決しようと協力してくれた人達を裏切る事になる。犯人を止められない。
今すぐ彼に連絡を、と思うも踏みとどまった。
(ううん、違うわ…彼も言ってた。2人の事を疑ったり、仲や信頼をバラバラにしようとして来たって…私、信じよう…解決してくれる皆を)
《信じるなんて馬鹿だ、お前の信じてる仲間だって犯人なのに》《それは本当よ》《私たちには人を覗く科学力がある、私たちの言ってる事は本当》《今すぐ、そこから出なさい》
(え…?)《彼らの言ってる事は正しい!犯人は敵だけど、すごい技術を持っていて本当の事しか言えないんじゃなく、言わないんだ!》
《信じてよ、アナタの事を本当は、守りたいの》
《嘘やない、さっきも解決する言うたやん》
《一緒に解決しよ!彼らはアナタを騙そうとしてるの!今すぐ大阪に来て!》
「今すぐ大阪に行けば良いの?!無理よ!私、今、解決を刑事さんや被害者の人と、秘密裏に解決してるの」
そう言ってからアナタは、しまったと思った。秘密を漏らしてしまったと。
《嘘や!そんなん!犯人は皆、そう言うねん!》
それを聞いたアナタは、咄嗟に。
「ウソ…嘘じゃないわ!私が犯人よ!今のは嘘!犯人の仲間なの!アナタたちは」
《もういい!信じた僕が間違えてた!やっぱり〇〇さんは犯人だったんだ!他の被害者に伝える!警察にも言う!》
アナタにとって、これは賭けだった。
混乱はするも体制の取れた自分と、他の被害者では列記とした違いがある。勝てる見込みがあったし、彼や紺ネクタイ、青シャツを信じる事にしたのだ。こちらには証拠がある。彼らが用意してくれた場所も居場所も。
「言いたきゃ言えば良いわ!そんなの!誰も信じないし!アナタ達が犯人って事になるから!」
《もう通報する!》
「通報したかったら通報したらいい!」
アナタは、そう言って机に顔を伏せた。
もう話さないでおこうとしたのだ。
無視する事も大切と、NPOの被害者団体から教わった。
《嘘よ、反応をみて》《この画面の反応》《僕、あの人が前からウソ言ってるの直感で分かってました》《私は分からないけど本当ですか?》
《ホンマやん!そんなん!》《画面があるんよ!こっちには!》《なんの画面?》《詳しくは言えないみたい、前に聞いたけど》《ええやん、それは!犯人見つけたんやし!》《あの〇〇っていう女が犯人やったんやったら、彼や紺ネクタイとか青シャツにも伝えないと》《そうするわ!》
アナタは、顔を上げて叫んだ。
「全員が犯人だったのね!私だけを騙して!信じられない!私は犯人じゃない!!」
《お前は嘘つきだ…》
アナタは、自分の荷物だけを持って部屋を飛び出してしまった。誰にも連絡をする事も無く。
気付けば、夜の街を1人で歩いていた。
続く。
この物語は、フィクションと実話をもとに構成していますが、実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。フィクションが多く、事件の説明や身近に考えてもらう為の周知活動の一環です。これを期に、インターネットでの情報検索や、私たち被害者への支援や協力をお願い致します。詐欺や嘘、テクノロジー犯罪などに騙されず明るく平和な社会を築いていきましょう。
よろしくお願い申し上げます。
バケツリレー大会 ⑷
https://hinoto55.hatenablog.com/entry/2025/08/11/132523